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最終更新日:2025年8月11日

歯の隙間を埋めるのは保険適用になる?すきっ歯の費用を抑えたい方へ

すきっ歯の治療は保険適用になる?治療内容や費用を紹介

「歯の隙間を埋めたい…この治療費って保険適用できないの?」

すきっ歯をワイヤー矯正で治療した場合、費用は30万円以上と非常に高額。できれば保険を適用させて安く治したいと思うものです。

しかし結論から言うと、すきっ歯の治療は基本的に保険適用外の自由診療です。

本記事では、すきっ歯の治療が保険適用外になる理由や、できるだけ費用負担を抑える方法、すきっ歯を治療するメリットなどを解説します。

すきっ歯でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

歯の隙間を埋めるのは保険適用になる?

お金と電卓の画像

すきっ歯をはじめとした不正咬合の治療には高額な金額がかかるため、「保険が適用されれば費用を抑えられるのに…」と考える人は多いでしょう。

ここからは、すきっ歯をはじめとした歯科矯正が保険適用されない理由と、適用される特例について解説していきます。

すきっ歯治療は基本的に保険適用外

すきっ歯の治療は、基本的に保険適用外の自由診療です。

なぜなら、すきっ歯などの歯並びを整える治療は、見た目の改善を目的とした“美容治療”とみなされるためです。

健康保険は、病気やケガに対する治療費を補償する制度であり、美容目的の歯科矯正や整形手術などは原則として保険の対象外となります。

ただし、歯並びや噛み合わせに明らかな機能的な問題があり、医師から「疾患」として診断された場合には、例外的に保険が適用されるケースもあります。

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すきっ歯治療が保険適用になる特例

基本的に、すきっ歯など歯並びを整える歯列矯正は保険適用外です。

しかし、特定の疾患が原因で機能的な問題を伴う場合には、例外的に保険が適用されることがあります。

たとえば、以下のような症例が該当します。

  • ダウン症候群や筋ジストロフィー、唇顎口蓋裂などの先天性疾患による咬合異常

  • 手術が必要な顎変形症(がくへんけいしょう)に対する矯正治療

実際に、日本矯正歯科学会では、以下の3つの条件を満たす矯正治療が保険適用の対象であると明記されています。

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療

引用元:日本矯正歯科学会

また、すきっ歯のすき間をコンポジットレジン(歯科用プラスチック)で埋める治療を、虫歯治療とあわせて行う場合には、虫歯治療の一環として保険が適用される可能性もあります。

ただし、この場合もドクターの判断や症状によって保険適用の可否が異なるため、事前に確認が必要です。

できる限りすきっ歯の治療費の負担を抑える3つの方法

治療費用を説明する歯科医師

健康保険の適用にならないすきっ歯治療は高額になりがちですが、できれば費用を抑えて治療したいですよね。

ここでは、すきっ歯の治療費負担をできるだけ抑える方法を3つ紹介します。

①医療費控除を受ける

すきっ歯の高額な治療費を抑えたいときに活用できるのが「医療費控除」という制度です。

医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費の合計が一定額を超えた場合、所得税の一部が還付される制度です。

自分自身だけでなく、生計を一にする家族の医療費も合算して申請できます。

ただし、医療費控除の対象になるのは、治療の必要性が医学的に認められている場合に限られます。

たとえば、以下のようなケースでは医療費控除の対象となる可能性があります。

  • 噛み合わせや発音に支障があり、機能改善を目的とした歯列矯正

  • ドクターの診断書があり、治療の必要性が明確に記載されている場合

一方で、「見た目を良くしたい」「笑顔に自信を持ちたい」といった美容目的の矯正治療は、医療費控除の対象にはなりません。

医療費控除の適用が気になる場合は、治療前にドクターやクリニックに確認し、必要に応じて診断書を発行してもらうようにしましょう。

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②歯科クリニックのモニター制度を利用する

すきっ歯の治療費を抑えたい場合は、「モニター制度」の活用もひとつの選択肢です。

一部の歯科クリニックでは、矯正治療のモニターを募集していることがあります。

モニター制度とは、医師の技術向上や施術実績の公開を目的として、特定の条件を満たす患者に対して、通常より割安な料金で治療を提供する仕組みです。

モニターに選ばれると、数万円〜十万円単位で費用が安くなるケースもあり、費用面の負担を軽減できます。

ただし、以下のような点には注意が必要です。

  • 氏名や症例写真がホームページやSNSで使用される場合がある

  • 応募しても、条件に合わないとモニターに選ばれないことがある

  • 一部のクリニックでは、施術の内容やタイミングに制限がある

モニター制度はクリニックによって条件が大きく異なるため、応募前に必ず内容を確認するようにしましょう。

モニター応募時のチェックポイントは、別記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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③デンタルローンを利用する

治療費そのものは安くなりませんが、費用の支払い方法を工夫することで負担を軽減することも可能です。

たとえば「デンタルローン」を利用すれば、高額になりがちな歯科矯正の費用を分割で支払うことができます。

一度にまとまった金額を用意するのが難しい方にとっては、無理なく治療を始められる有効な手段といえるでしょう。

ただし、デンタルローンには以下のような注意点もあります。

  • 事前に審査が必要で、利用には一定の条件を満たす必要がある

  • 金利が発生するため、最終的な支払総額が高くなる可能性がある

そのため、利用を検討する際は、金利や返済期間、月々の支払額などを事前によく確認することが大切です。

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歯の隙間を埋める治療にかかる費用目安

貯金をする女性

すきっ歯の治療にはいくつかの方法があり、選ぶ治療法によって費用も大きく異なります。

ここでは、すきっ歯を改善する代表的な治療法と、それぞれの費用相場についてご紹介します。

ワイヤー矯正:30万円〜

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して、歯を少しずつ動かしていく治療法です。

すきっ歯に限らず、複雑な歯並びの乱れにも対応できるため、適応範囲が広いのが特徴です。

費用の目安は30万円〜で、症例によってはこれ以上に金額が高くなる場合もあります。

ただし、ワイヤー矯正はブラケットやワイヤーを歯に直接取り付けるため、目立ちやすく、見た目が気になると感じることも多いです。

しかし、症例に応じた確実な歯の移動が期待できるため、仕上がり重視の方に選ばれやすい治療法といえるでしょう。

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マウスピース矯正:10万円〜

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を徐々に動かす治療法です。

装置が目立ちにくく、取り外しもできるため、見た目や日常生活への負担が少ないのが大きな魅力です。

軽度の症例であれば、部分矯正のプランで10万円〜と比較的リーズナブルな価格で治療を受けられることもあります。

ただし、毎日決められた時間装置を装着しないと治療効果が出にくいため、自己管理が重要です。

見た目とコストのバランスを重視したい方におすすめです。

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ダイレクトボンディング:3万円〜5万円/1歯あたり

ダイレクトボンディングは、歯科用の樹脂(コンポジットレジン)をすき間に直接盛り付けて、形を整える治療法です。

歯を削る量が少なく、1回の通院で治療が完了するケースも多いため、手軽にすきっ歯を改善したい方に人気です。

費用は1歯あたり3万円〜5万円程度が相場で、矯正治療よりもコストを抑えられる傾向があります。

ただし、経年劣化や着色が起こりやすく、数年ごとのメンテナンスや再治療が必要になる可能性もあるため、長期的な視点で検討することが大切です。

ラミネートベニア:5万円〜15万円/1歯あたり

ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄い板のようなものを貼り付けて、すきっ歯をカバーする方法です。

短期間で見た目を大きく改善できるのが最大の魅力で、前歯のすき間を目立たなくしたい方によく選ばれています。

費用は1歯あたり5万円〜15万円程度で、審美性の高い素材を使う場合はさらに高額になることもあります。

ただし、歯を薄く削る必要があるため、元の歯の健康状態や形によっては適応できない場合もある点に注意が必要ですが、短期間で自然な仕上がりを求める方にとっては、選択肢のひとつとなる治療法です。

セラミッククラウン:10万円〜15万円/1歯あたり

セラミッククラウンは、歯を全体的に削ったうえで、セラミック製の被せ物を装着して歯の形や隙間を整える治療法です。

すきっ歯の幅が大きい場合や、歯の形そのものに問題があるケースで選ばれることが多く、見た目の改善効果が高いのが特徴です。

費用は1歯あたり10万円〜15万円程度で、使用する素材や技工の精度によって価格が変動します。

ただし、健康な歯を大きく削る必要があるため、他の治療法と比べて身体的な負担が大きく、慎重な判断が求められます。

見た目だけでなく、機能性や耐久性を重視したい方に適した選択肢です。

すきっ歯の治療費を安く抑えて納得できる治療を

カウンセリング

すきっ歯の治療には基本的に保険が適用されないので費用が高額になりがちですが、特例が適用されたり、医療費控除・モニター制度などを活用したりすることで、費用を抑えることも可能です。

「できるだけ安く治したい」と多くの方が考えることですが、納得のいく治療法を選ぶためには、まず自分の口元の状態を正しく知ることが大切。

そんな方におすすめなのが、マウスピース矯正サービス「Oh my teeth」の無料カウンセリングです。

Oh my teethでは、矯正専門の歯科医師による診断のうえ、症状や希望に合わせた最適な治療プランを提案します。

「費用が心配」「通院の手間を減らしたい」といったお悩みにも対応しているため、まずは気軽に無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

歯の隙間を埋める 保険適用 CTA②

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