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最終更新日:2025年8月1日

上の歯だけ矯正できる?できる症例や注意点をわかりやすく解説

上の歯だけ矯正できる?デメリットや症例まとめ

「上の歯だけ矯正してきれいに整えたい」そんなお悩みはありませんか?

結論から言うと、症例によっては上の歯だけの部分矯正は可能です。

しかし、噛み合わせや歯並びの状態によってできる症例に限りがあったり、注意点があったりするため、よく理解しておく必要があります。

そこで本記事では、上の歯だけ治す矯正方法の種類、メリット・デメリット、目安費用などをまとめて紹介します。

「自分は上の歯だけ矯正しても大丈夫?」と迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

Oh! Black
歯科矯正ブログ編集チーム

Oh my teeth

マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。

上の歯だけ矯正できる人・できない人の特徴は?

「上の歯だけを矯正して、費用や期間を抑えたい」と考える方は多いですが、すべての人に適応できるわけではありません。

ここでは、上の歯だけの矯正が可能なケースと、そうでないケースの特徴をそれぞれ紹介します。

上の歯だけ矯正ができる人

上の歯だけの矯正が可能と判断されるのは、歯並びの乱れが比較的軽度で、噛み合わせに大きな問題がないケースに限られます。

特に以下のような状態であれば、部分矯正による対応が可能なことがあります。

上の歯だけの矯正ができる症例
  • 軽度のすきっ歯(空隙歯列)

  • 軽度の叢生(ガタガタ歯並び)

  • 軽度の出っ歯

  • 前歯1〜2本のみの傾き

  • 矯正後の後戻りによる歯のズレ

これらのケースでは、上下の噛み合わせがすでに整っている、あるいは上下の歯の動きに大きな影響を与えないと判断されるため、上の歯だけの矯正が選択肢となります。

上の歯だけ矯正ができない人

見た目だけで「上の歯だけ整えたい」と考えても、歯並びや噛み合わせの状態によっては、部分矯正が適応できないケースもあります。

以下のような場合は、上下の歯のバランスを整える全体矯正が必要と判断されることが多くなります。

上の歯だけの矯正ができないケース
  • 噛み合わせに大きなズレがある

  • 骨格性の不正咬合(受け口・顎のずれなど)

  • 重度の歯列不正(叢生や出っ歯が強い場合)

  • 歯周病や虫歯などの口腔内トラブルがある

これらの状態では、上の歯だけを動かすことで噛み合わせがさらに悪化したり、症状が進行したりするリスクがあります。

部分矯正なら上の歯だけ矯正できるが、「上下合わせての治療」がおすすめ

上の歯だけ矯正できる?

軽度のすきっ歯や出っ歯、前歯の傾きなどであれば、部分矯正で上の歯だけを整えられる場合もあります。

ただし、噛み合わせとのバランスを無視して上の歯だけを動かすと、かえって不具合を引き起こすことも少なくありません。

そのため多くのクリニックでは、上の歯だけを矯正したい場合でも、上下の歯列全体を診断したうえで治療計画を立てるのが一般的です。

ここではまず、「上の歯だけの矯正」と「部分矯正」との違いについて解説したあと、噛み合わせを整えることで得られる5つのメリットについてご紹介します。

「上の歯だけの矯正」と「部分矯正」の違いは、治療する範囲

「上の歯だけの矯正」は、「部分矯正」の一種にあたりますが、実際には治療の対象範囲に明確な違いがあります。

部分矯正とは、主に上下の前歯それぞれ6本(犬歯〜犬歯)を対象にした矯正治療のことを指します。

一方で、「上の歯だけの矯正」は、この部分矯正の中でも“上の前歯のみに限定して行う治療”を意味します。

つまり、部分矯正=限られた上下の前歯を整える治療であり、上の歯だけの矯正=部分矯正のさらに一部、という関係になります。

歯科矯正で噛み合わせを治す5つのメリット

歯科矯正の目的は、正しい噛み合わせをつくり、歯の健康を維持することです。そのため、見た目だけにこだわらず、口腔内全体のバランスを考慮して矯正を行うことが大切です。

歯科矯正で噛み合わせを治すことで、以下の5つのメリットが期待できます。

①虫歯・歯周病のリスクを軽減できるtoggle-arrow

噛み合わせを含めて歯並び全体を整えると、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。

整った歯並びは歯ブラシやフロスなどが届きやすくなり、汚れの除去効率がアップ。歯の間や歯茎の境目などに発生する虫歯や歯周病のリスクも減少します。

②よく噛めるようになり、消化・栄養吸収がスムーズにtoggle-arrow

正しい噛み合わせになると、食べ物をしっかりと噛めるようになり、咀嚼機能アップにつながります。よく噛んで食べることは消化をスムーズにし、栄養素の吸収を助ける効果が期待できます。

また、満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎ防止にもなるでしょう。

③クリアな発音になるtoggle-arrow

噛み合わせのバランスが崩れていると、発音にも影響を与えます。

たとえば、前歯の位置が前方にあると発音する際に空気が漏れやすくなるため、「サ・タ・ナ・ラ行」が不明瞭になることも。噛み合わせが整うと、歯の位置が正確に並ぶため、空気が漏れにくくなり発音が明瞭になります。

④口呼吸の改善につながるtoggle-arrow

出っ歯などで唇が閉じにくくなると、口呼吸になりやすいです。口呼吸は口の中が乾燥し、口臭やのどの炎症、いびきなど引き起こす可能性があります

矯正で噛み合わせが改善されると、口が閉じられるようになり、口呼吸から鼻呼吸へ切り替えやすくなります。

⑤肩こり・頭痛の改善が期待できるtoggle-arrow

噛み合わせが悪い状態は、筋肉のバランスが崩れてしまうため、肩こりや頭痛を引き起こす原因のひとつ。噛む際に使用する筋肉は、頭や肩にもつながっているためです。

矯正によって噛み合わせが改善されると、筋肉のバランスが整うため、頭痛や肩こりの軽減が期待できます。

上の歯だけ矯正の症例ビフォーアフター3選

「前歯の見た目だけ整えたい」「できれば上の歯だけで済ませたい」と希望される方は少なくありません。

実際、軽度の症例であれば、部分矯正によって上の歯だけを整えることも可能です。

ここでは、Oh my teethの部分矯正プランによって上の前歯を改善した3つの具体的な症例(すきっ歯・ガタガタ・出っ歯)をご紹介します。

①すきっ歯(空隙歯列)

すきっ歯 症例 Basic

前歯のすき間が目立つ「すきっ歯(空隙歯列)」は、噛み合わせに大きな問題がなければ、部分矯正で対応しやすい症例のひとつです。

この症例では、非抜歯・部分矯正によって、上の前歯のすき間が自然に閉じられています。
治療期間は4ヶ月、費用は総額33万円(税込)と、比較的短期間・低コストでの改善が可能でした。

治療中には研磨処置(IPR)も併用されており、歯の形状をわずかに整えることで、よりスムーズな歯列の移動が実現されています。

このように、軽度のすきっ歯であれば、上の歯だけの部分矯正で十分に改善できるケースもあります。

②ガタガタの歯並び(叢生)

ガタガタBasic症例写真データ

歯並びが重なったりねじれたりしている「ガタガタの歯並び(叢生)」は、見た目の印象に大きく影響するだけでなく、歯磨きのしにくさや噛み合わせの乱れにもつながる可能性があります。

こちらの症例では、上の前歯のガタつきを部分矯正で整えたケースです。

治療期間は2ヶ月、治療総額は33万円(税込)で、非抜歯・研磨処置(IPR)を併用して、自然な前歯の並びが実現されています。

治療後は、前歯のねじれや重なりが解消され、全体的にバランスの取れた口元へと変化しました。

このように、軽度の叢生であれば、上の歯だけを対象とした部分矯正でも対応できることがあります。

③出っ歯

部分矯正 出っ歯 症例画像②

いわゆる「出っ歯(上顎前突)」は、上の前歯が前方に突き出している状態を指し、横顔の印象や口元の閉じにくさに悩む方も少なくありません。

こちらの症例は、上の前歯の前突感を部分矯正で改善したケースです。

治療期間は4ヶ月、治療総額は33万円(税込)で、非抜歯・研磨処置(IPR)を行い、上の前歯の角度と位置が整えられました。

治療後は、上の歯の傾きが軽減され、前に出ていた歯並びが自然な位置へと収まっています。

このように、軽度の出っ歯であれば、上の歯のみの部分矯正でも対応可能な場合があります。

上の歯だけ矯正 CTA①

上の歯だけ矯正する4つのメリット

上の歯だけ歯科矯正するメリット

上の歯だけの歯科矯正は、全体矯正と比較すると治療期間が短く、費用を抑えられるというメリットがあります。

ここでは、上の歯だけを歯科矯正するメリットを4つ紹介します。

①費用を抑えられる

上の歯だけを矯正する部分矯正は、治療範囲が限られている分、全体矯正に比べて費用を抑えやすいのが大きなメリットです。

歯を動かす本数が少ないため、使用するマウスピースの枚数やワイヤー・ブラケットの数も少なくて済みます。

その分、治療にかかる工程や通院回数も少なくなるため、コストが下がる傾向にあります。

「できるだけ費用を抑えたい」「前歯の見た目だけ整えたい」という方にとって、部分矯正は無理なく始めやすい治療方法といえるでしょう。

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②短期間で治療が完了する

上の歯だけを整える部分矯正は、動かす歯の本数が少ないため、治療期間も短く済むのが特長です。

全体矯正では、上下の歯のバランスをとりながらすべての歯を動かす必要があるため、一般的に1年半〜3年程度の治療期間がかかることがあります。

一方、上の前歯だけを対象とした部分矯正なら、数ヶ月〜1年程度で完了するケースも多く、早い段階で見た目の変化を実感しやすくなります。

「結婚式や就職活動までに歯並びを整えたい」など、明確な期限がある人にとっても現実的な選択肢といえるでしょう。

③比較的痛みが少ない

上の歯だけを矯正する場合、動かす歯の本数が限られるため、矯正に伴う痛みも比較的軽く済む傾向があります。

全体矯正では、歯列全体に力がかかるため、矯正装置を付けた直後や調整後に強い痛みや違和感を感じることがあります。

一方、部分矯正で上の前歯など一部の歯だけを動かす場合は、加わる力も少なく、痛みを感じにくいといわれています。

矯正中の痛みに不安を感じている方にとっても、取り組みやすい治療法のひとつといえるでしょう。

④コンプレックスが解消される

上の前歯は、笑ったときや話すときなどにもっとも目立ちやすい部分です。

そのため、歯並びにコンプレックスを感じている方の多くが、「上の前歯だけでもきれいにしたい」と感じる傾向にあります。

実際、軽度のすきっ歯やねじれ、出っ歯などは、上の歯だけの部分矯正で改善できることもあります。

「見た目のコンプレックスを少しでも減らしたい」という方にとって、上の歯だけの矯正は、心の負担を軽くするきっかけになるかもしれません。

上の歯だけ矯正する4つのデメリット

上の歯だけ歯科矯正するデメリット

上の歯だけの矯正は、費用や期間を抑えられるなどのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。

ここでは、上の歯だけ矯正を行う際に生じる4つの代表的なデメリットについて解説します。

①対応してくれる歯科クリニックが少ない

「上の歯だけ矯正したい」と希望しても、すべての歯科クリニックが対応しているわけではありません。

部分矯正は、限られた範囲の歯だけを動かすため、噛み合わせや歯列全体への影響を十分に考慮した診断・設計が必要です。

そのため、部分矯正の適応に慎重な方針を取っているクリニックも多く、相談しても全体矯正を勧められるケースがあります。

部分矯正をしたいと考える方は、事前に対応範囲をしっかり確認することが大切です。

②適応症例が限られている

上の歯だけを矯正できるのは、歯並びの乱れが軽度で、噛み合わせに大きな問題がない場合に限られます。

たとえば、すきっ歯や軽度の叢生、出っ歯のように、前歯だけのズレで機能面に影響が少ない症例であれば、部分矯正でも対応可能なことがあります。

しかし、歯のねじれが強い・骨格に問題がある・噛み合わせがずれているといった場合には、部分矯正では対応できず、全体矯正が必要になるケースがほとんどです。

治療前には、自分が部分矯正の対象となるかをしっかり確認しておくことが大切です。

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③噛み合わせが悪化することがある

上の歯だけを矯正すると、一見きれいに整ったように見えても、上下の歯のバランスが崩れてしまうリスクがあります。

本来、歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせとの調和によって成り立っています。

しかし、むやみに上の歯だけを動かしてしまうと、下の歯との接触位置がずれてしまい、噛みづらさや発音のしにくさを感じることがあるのです。

こうしたトラブルを防ぐためにも、費用の安さや手軽さだけで判断せず、機能面まで考慮した治療計画を立てることが重要です。

④全体矯正に比べると仕上がりに限界がある

上の歯だけを矯正する場合、歯並びの見た目をある程度整えることはできますが、仕上がりには限界があることも理解しておく必要があります。

部分的な矯正では、歯列全体のバランスや奥歯の噛み合わせまでは整えられません。

そのため、横顔の印象や口元の突出感、噛み心地など、細かな仕上がりにこだわりたい方にはやや物足りなく感じることもあるでしょう。

治療方針は見た目と機能のバランスを考えながら、慎重に検討することが大切です。

上の歯だけ矯正するときの治療方法別「費用」・「期間」まとめ

【上の歯だけ矯正する方法別】費用・期間まとめ

上の歯だけを整える矯正は、治療範囲が限られるため、全体矯正に比べて費用を抑えられ、治療期間も短く済む傾向にあります。

ただし、どの矯正方法を選ぶかによって、費用や期間は大きく異なります。

ここでは、上の歯だけの矯正に使われる代表的な4つの方法について、費用と期間の目安をそれぞれ紹介します。

表側矯正(ワイヤー矯正)

表側矯正とは、歯の表面にワイヤーとブラケットを装着して歯並びを整える矯正方法です。もっとも一般的なワイヤー矯正であり、さまざまな歯並びに対応できます。

上の歯だけを矯正したい場合も、比較的費用を抑えつつ幅広い症例に対応できる点がメリットです。ただし、装置が目立つため、見た目が気になる方にはやや不向きかもしれません。

  • 費用相場:約30万~60万円

  • 治療期間:2ヶ月~1年程度

「矯正装置が見えても構わない」「費用を抑えて確実に整えたい」という方には、表側矯正が現実的な選択肢となるでしょう。

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裏側矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にワイヤーとブラケットを装着する矯正方法です。見た目に装置が見えないため、「目立たない矯正」を希望する方に選ばれています。

上の歯だけを裏側矯正する場合でも、歯の裏側の形状に合わせて装置をオーダーメイドする必要があり、表側矯正よりも費用は高くなる傾向があります。

  • 費用相場:約40万~70万円

  • 治療期間:5ヶ月~1年程度

見た目を気にせず矯正を続けたい方にとっては魅力的な方法ですが、費用や装着時の違和感も踏まえて検討することが大切です。

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マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。見た目が目立たず取り外しもできることが大きな魅力です。

上の歯だけを矯正する場合でも、全体の噛み合わせを確認したうえで、上の歯列のみを対象にした治療が可能か判断されます。

装置は3Dスキャンや型取りによって作製され、段階的に交換しながら歯並びを整えます。

  • 費用相場:10万~40万円

  • 治療期間:2ヶ月~1年程度

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セラミック矯正

セラミック矯正は、歯を削ってセラミック製の被せ物(クラウンやラミネートベニア)を装着することで、歯並びや見た目を整える方法です。

短期間で仕上がりが美しく、ホワイトニング効果も期待できるため、審美目的で選ばれることが多い治療です。

ただし、歯を削る必要があるため、基本的には健康な歯を傷つけるというリスクを伴います。

また、噛み合わせや歯並びの根本的な改善にはならないため、機能性よりも見た目を重視する人向けの方法といえるでしょう。

  • 費用相場:1本あたり10万~15万円

  • 治療期間:約2回の治療で終了

「とにかく早く見た目を整えたい」「人前に出る機会が近い」など、短期間での仕上がりを重視したい方には選択肢の一つになりますが、慎重に検討する必要があります。

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上の歯だけでなく噛み合わせを考慮して矯正をしよう

上の歯だけを整えたいと思っていても、実際には噛み合わせとのバランスを見ながら治療方針を決めることが重要です。

特に、見た目の改善だけでなく、将来の歯並びや口元の変化まで見据えるなら、自己判断せず専門家に相談することが安心につながります。

Oh my teeth(オーマイティース)では、歯科医師による無料の矯正相談を実施中。

部分矯正が適しているか、噛み合わせに問題がないかなど、気になる点をしっかり確認できます。

「自分に合った矯正方法を知りたい」という方は、まずは無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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