部分矯正は本当に10万円でできる?安い理由と注意点も解説!

「前歯だけ気になる」「歯を1〜2本だけ動かしたい」こんなときに選ばれているのが「部分矯正」。
プランによっては10万円程度から始められるものもあり、費用を抑えつつ歯並びを整えたい方に人気です。しかし、「本当に10万円で始められる?」「追加費用はかからない?」といった疑問や不安を感じる方も少なくないはず。
そこで本記事では、部分矯正の費用相場・適応できる範囲・安くできる理由・注意点までわかりやすく解説します。「自分の歯並びは10万円で治せる?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

目次
- 10万円の部分矯正って本当にあるの?できるケース・条件を解説
- ①前歯のすきっ歯など、ごく軽度の症例
- ②「すでに矯正したけど、前歯だけ戻ってしまった」という後戻りの再矯正
- ③モニター価格やキャンペーン適用中のプラン
- 部分矯正が安い理由は「矯正範囲が狭い」から!部分矯正の特徴を解説
- 特徴①使用する矯正装置が少ない
- 特徴②全体矯正と比較して治療期間が少ない
- 特徴③通院回数が少なくなる可能性がある
- 部分矯正の4つの注意点
- ①無理な治療は歯並びや噛み合わせの悪化を招く可能性がある
- ②見た目は整っても噛み合わせが合わない場合がある
- ③歯を削る処置が必要になるケースもある
- ④追加費用が発生することもある
- 安い部分矯正を選ぶ際の3つのポイント
- ①矯正の総額や支払い方法が明確になっているか確認する
- ②サポート体制が整っているクリニックを選ぶ
- ③最低でも2つ以上のクリニックを比較検討する
- Oh my teethなら部分矯正の適合診断が無料で受けられる
10万円の部分矯正って本当にあるの?できるケース・条件を解説

結論から言うと、条件によっては部分矯正を10万円程度で行うことは不可能ではありません。
しかし、これはあくまで一部のケースであり、実際にそのような価格で提供されているのは一部のクリニックに限られることが多いです。さらに「動かせる歯がごく少数である」「治療期間が非常に短い」など、かなり限定的な条件が付いているのが実情。
そもそも部分矯正の費用は、以下の要素によって変わってきます。
治療する歯の本数
歯並びの状態
歯を動かす距離
使用する矯正装置の種類(ワイヤー、マウスピースなど)
治療にかかる期間
これらの条件次第では、部分矯正であっても数十万円単位の費用がかかることは決して珍しくありません。
では、「10万円」という価格が提示されるのはどのような場合なのでしょうか?主に以下のケースが考えられます。
①前歯のすきっ歯など、ごく軽度の症例
10万円という価格帯で対応できる可能性が高いのは、歯並びの乱れが軽い場合に限られているケースです。
たとえば、上の前歯1〜2本の間にある小さな隙間を閉じる場合など、隙間の量がごくわずかで全体の噛み合わせに影響がない場合に限られます。また、前歯1本だけが少し傾いている、わずかにねじれているなど、簡単な修正で済む場合も該当するかもしれません。
このような「ごく軽度の症例」は、動かす歯の本数が少なく移動距離も短いため、治療期間が2ヶ月~1年程度と短くなる傾向があります。
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②「すでに矯正したけど、前歯だけ戻ってしまった」という後戻りの再矯正
一度、歯列矯正を終えたにも関わらず、「前歯だけ少しズレてしまった」「隙間ができた」といった「後戻り」を経験される方もいます。これは、矯正後の保定装置(リテーナー)の使用不足などが原因で起こることが多いです。
もし後戻りが前歯のみなど限定的な範囲であれば、部分矯正による再矯正で対応できる可能性があります。全体的な再矯正よりも費用を抑えやすく、症例によっては10万円程度から検討できる場合があります。
③モニター価格やキャンペーン適用中のプラン
歯科医院によっては、モニター価格や期間限定のキャンペーンとして、通常より安い価格で部分矯正を提供している場合があります。これは、治療経過の写真提供やアンケート協力などを条件に、費用が割引される仕組みです。
もともと低価格でできる部分矯正を、さらにモニター料金でリーズナブルに提供しており、10万円程度で矯正を受けられることがあります。
歯科矯正モニターについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。

矯正モニターって実際どう?費用・注意点・トラブル対策までまとめて解説
部分矯正が安い理由は「矯正範囲が狭い」から!部分矯正の特徴を解説

部分矯正が全体矯正と比べて費用を抑えやすい主な理由は、治療する歯の範囲が限定されている点です。主に見た目が気になる前歯周辺など、一部分に絞って歯を動かすため、以下のような点で費用的なメリットが生まれます。
特徴①使用する矯正装置が少ない
動かす歯とその周りに限定して装置を取り付けるため、使う材料の量が少なくなり、装置の製作や調整にかかる手間も比較的抑えられます。
これが、プランによっては10万円程度といった価格設定が見られる理由の一つです。10万円まで安くなくても、20万円、30万円など、全体矯正と比較すると費用を安く抑えられます。
特徴②全体矯正と比較して治療期間が少ない
動かす歯の数や移動させる距離が少ないことから、全体的な矯正よりも治療期間が短くなることが多く、数ヶ月程度で完了するケースもあります。
歯並びの状態や矯正方法によっても異なりますが、部分矯正の治療期間目安は2ヶ月〜1年程度です。
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特徴③通院回数が少なくなる可能性がある
治療期間が短縮されれば、装置の調整や経過観察のための通院回数も減る傾向にあり、結果的に通院にかかる費用負担も軽くなる場合があります。
部分矯正の4つの注意点

費用を抑えられる部分矯正ですが、手軽に見える反面、いくつかの注意点があります。後になって「こんなはずではなかった」と後悔しないために、以下のポイントをしっかり理解しておきましょう。
①無理な治療は歯並びや噛み合わせの悪化を招く可能性がある
部分矯正は、主に見た目が気になる前歯周辺の比較的軽い歯並びの乱れを対象としています。
そのため、奥歯を含めた全体の噛み合わせを根本から整えたり、あごの骨格に原因がある歯並び(重度の受け口や出っ歯など)を改善したりすることは難しい場合があります。
もし、ご自身の歯並びが部分矯正に適していないにも関わらず、安さや手軽さから無理に治療を進めてしまうと、歯並びが不安定になったり、後述するような噛み合わせの問題を引き起こしたりする可能性があります。
②見た目は整っても噛み合わせが合わない場合がある
部分矯正は、奥歯を含めたお口全体の噛み合わせを精密に調整することには限界があります。見た目がきれいになったとしても、噛み合わせが適切でないと食べ物が噛みづらくなるなどの問題が生じる可能性も。
もし歯科医師から、噛み合わせ全体を考慮した「全体矯正」を勧められたにもかかわらず、ご自身の希望で部分矯正を選択したい場合は、特に注意が必要です。その選択によって噛み合わせへどのような影響が起こり得るのか、事前に納得いくまで説明を受け、理解しておくことが重要になります。
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③歯を削る処置が必要になるケースもある
部分矯正では、歯を抜かずに歯を並べるスペースを作り出す目的で、歯の側面を研磨する「IPR」が必要になることがあります。
研磨するのは歯の表面にある硬いエナメル質のごく一部(0.1mm~0.25mm程度)で歯の健康に影響を与えない範囲で行わるのが一般的です。
比較的費用を抑えた部分矯正プランでも、歯並びの状態によってはこの処置が提案される可能性があります。
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④追加費用が発生することもある
最初に提示された費用が、必ずしも治療完了までの総額とは限りません。
たとえば使用するマウスピースの枚数分料金が発生する矯正プランの場合、当初は10万円程度で抑える予定だったとしても「もう少し整えたい」となりさらに費用が発生することも。ワイヤー矯正でも、予想以上に治療が長引けば調整料などが追加で必要になるかもしれません。
また、矯正中にかかる費用だけでなく、矯正治療で動かした歯並びを維持するための「保定装置」の費用や、保定期間中のメンテナンス費用が最初の見積もりに含まれていないケースもあります。
部分矯正を始める前に、どのような場合に追加費用が発生しうるのか、総額でどのくらいの費用を見込んでおくべきか確認しておくことをおすすめします。
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安い部分矯正を選ぶ際の3つのポイント
「部分矯正10万円」という価格は魅力的ですが、費用だけで選ぶのは危険です。後悔しないために、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
①矯正の総額や支払い方法が明確になっているか確認する
「10万円台で収まる予定だったのに、予想以上に高額な費用がかかった」という事態を避けるには、クリニックの矯正料金体系を理解しておく必要があります。
提示された価格がどこまでの費用をカバーしているのか、総額はいくらになるのかを必ず確認しましょう。
初診相談料、カウンセリング料
精密検査料、診断料
矯正装置料
調整料
保定装置料
保定期間中の観察料
支払い方法(一括払い、分割払い、デンタルローンの有無、手数料など)
クリニックによっては、最初に治療完了までの総額費用(装置代、調整料、保定装置代などを含む)を提示する「トータルフィー制度」を採用しているところもあります。
一方で、通院ごとや処置内容に応じて費用が発生する方式もあるので、どちらの料金体系なのかを把握しておきましょう。
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②サポート体制が整っているクリニックを選ぶ
治療中や治療後のトラブル対応、定期的なチェック、アフターフォローなど、サポート体制が整っているかも重要なポイントです。
費用を抑えることも大切ですが、治療期間中やその後の保定期間も含めて、継続的に関わっていくことになるため、信頼できると感じられるクリニックを選ぶことが重要になります。
③最低でも2つ以上のクリニックを比較検討する

治療内容や費用、担当する歯科医師との相性は、実際にカウンセリングを受けてみないと分からない部分も多いものです。可能であれば、2~3箇所のクリニックで相談してみることをおすすめします。
それぞれの治療方針や見積もりを比較することで納得のいく選択をしやすくなるでしょう。ただし、矯正治療のための精密検査や診断には、費用がかかるクリニックがほとんどなので注意してくださいね。
Oh my teethなら部分矯正の適合診断が無料で受けられる
比較検討を進める上で、検査費用が気になる方もいらっしゃるかもしれません。マウスピース矯正Oh my teethは、矯正相談から精密検査、診断までを無料で実施しています。
無理な勧誘は一切ありませんので、比較検討の選択肢の一つとしてまずはお気軽にご相談ください。