logo
料金 症例 クリニック
歯科矯正
最終更新日:2025年8月3日

歯列矯正で失敗したら老け顔になるの?原因や注意すべきポイントを徹底解説

歯列矯正で失敗したら老け顔になるの?原因や注意すべきポイントを徹底解説

「歯列矯正で老け顔になった」「口元が引っ込みすぎて印象が変わってしまった」

そんな声を聞いて、不安に感じていませんか?本来は歯並びを整えることで、見た目も気持ちも前向きになるはずの歯列矯正。

しかし、治療内容や経過によっては「老けたかも」と感じるケースもあるのが現実です。

そこで本記事では、歯列矯正の失敗で老け顔になると言われる原因や、老け顔にならないための対策を詳しく解説します。

また万が一「老けたかも」と感じた場合の対処法や、よくある疑問への回答もまとめました。これから矯正を始める方も、治療中で不安を感じている方も、ぜひ参考にしてください。

万樹さんアイコン
歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

歯列矯正の失敗で老け顔になると言われる原因

歯列矯正で失敗して老け顔�になる原因

歯列矯正で失敗して老け顔になる原因は以下の4つです。

歯列矯正で失敗して老け顔になる原因
  • 抜歯を行った

  • 噛み合わせの治療を行った

  • 歯列矯正中に痩せた

  • 表情筋が衰えた

それぞれくわしく見ていきましょう。

①抜歯を行った

歯列矯正で抜歯を行うと、皮膚がたるんで老け顔になる可能性があります。

たとえば、出っ歯や八重歯などで前に出ていた口元は、皮膚が盛り上がっている状態です。

こうした症例に対して抜歯矯正を行うと、口元のふくらみが引っ込み、そのぶん余った皮膚がたるみやすくなります。

たるんだ部分に影ができることで、「顔にハリがなくなった」「老けて見える」と感じることもあるのです。

とはいえ、「抜歯すると老けるから」といって、安易に非抜歯矯正を選ぶのはおすすめできません。

治療後の横顔や口元のイメージを歯科医師と共有しながら、抜歯・非抜歯のどちらが適しているかを慎重に判断することが大切です。

②噛み合わせの治療を行った

矯正治療では、見た目だけでなく「噛み合わせの改善」も重要な目的のひとつです。

ただし、噛み合わせを大きく変える治療では、上下のあごの位置や筋肉の使い方が変わることがあります。

その結果、これまで使っていた筋肉が動きにくくなり、表情が乏しく見えたり、顔全体がこわばったように見えたりすることも。

とくに、下あごの位置が後ろに下がると、顎下にたるみができやすく、老けた印象につながる場合もあります。

もちろん、噛み合わせの改善は将来的な健康のために大切ですが、見た目のバランスもふまえて治療方針を検討することが重要です。

③歯列矯正中に痩せた

矯正中は装置の違和感や痛みから、食事量が減って自然と体重が落ちることがあります。

とくに頬やあご周りの脂肪が落ちると、輪郭がシャープになる一方で、痩せこけた印象になりやすいです。

顔まわりの脂肪が急激に減ると、皮膚のハリが失われやすく、ほうれい線や目元の影が目立つようになることも。

これが結果として「矯正してから老けた気がする」と感じる原因のひとつになります。

ダイエットと同じく、急激な体重変化は顔の印象に大きな影響を与えるため、無理な食事制限は避けましょう。

あわせて読みたい

歯科矯正中の食事はどうする?痛い時の工夫とおすすめメニュー紹介

④表情筋が衰えた

歯列矯正中は、装置による違和感や見た目の変化が気になり、口を大きく開けて笑う・話すといった表情の動きが控えめになる傾向があります。

その結果、口元や頬まわりの表情筋が使われにくくなり、筋力が低下してしまうことも。

表情筋が衰えると、顔全体の印象がぼやけたり、口角が下がったりして、実年齢よりも老けて見える原因になります。

また、筋力の低下はほうれい線の目立ちや顔のたるみにもつながるため、見逃せないポイントです。

矯正中でもできる範囲で表情を意識したり、軽い顔の運動を取り入れることが、老け顔予防につながります。

あわせて読みたい

歯列矯正でほうれい線ができた!原因・対処法・予防法を紹介

歯列矯正で老け顔にならないための対策

歯列矯正 失敗 老け顔 1

歯列矯正で老け顔になってしまうのは、治療の進め方や日々の習慣による影響も大きいです。

逆にいえば、あらかじめポイントを押さえておくことで老け顔のリスクは防げます。

ここでは、矯正中・矯正前に意識しておきたい対策を3つ紹介します。

矯正治療後のイメージを歯科医師と共有する

老け顔を防ぐためにもっとも大切なのは、治療前に「どんな見た目になりたいか」を歯科医師としっかり共有しておくことです。

「歯並びさえ整えばOK」と思われがちですが、口元のバランスや横顔のライン、笑ったときの印象まで含めてイメージをすり合わせておくことで、仕上がりのギャップを防げます。

最近では、3Dシミュレーションによって治療後の口元の変化を確認できるクリニックも増えています。

Oh my teethでも、30分で完了する無料診断を実施中。

歯科医師による診断に加え、3Dシミュレーションで治療後のイメージを事前に確認できます。

「自分の顔に合った歯並びかどうか」をしっかり把握しておきたい方は、ぜひご活用ください。

歯列矯正 失敗 老け顔 CTA1

治療計画を守る

矯正治療では、歯科医師が作成した治療計画に沿って、段階的に歯を動かしていくことが基本です。

この計画を守らずに自己判断で装置の装着をサボったり、予約を後回しにしたりすると、歯が計画通りに動かず、噛み合わせや見た目にズレが生じるリスクがあります。

とくにマウスピース矯正の場合は、1日20〜22時間の装着が必要とされています。

装着時間が足りないと、歯が計画通りに動かず、噛み合わせのバランスが崩れたり、顔の印象に微妙な変化が出る可能性も。

見た目と機能を両立させるためにも、治療中は指示された通りに進めることが大切です。

表情筋を鍛える・マッサージをしておく

矯正中は、装置による違和感から表情がこわばりがちになり、無意識に口元を動かさなくなることがあります。

そうすると、口まわりや頬の筋肉が使われなくなり、表情筋の衰えによって顔全体がたるんだ印象に見えることも。

老け顔を防ぐためには、表情筋を意識的に動かすトレーニングやマッサージが効果的です。

たとえば「口を大きく開けて“あ・い・う・え・お”と発音する」「口角を引き上げてキープする」といった簡単な動作でも、筋肉を保つのに役立ちます。

また、頬や口元の血行をよくするマッサージも、顔のハリや明るさをキープするのに効果的です。

もし歯列矯正後に「老けたかも」と感じたら│3つの対処法

下の歯並びが悪くなってきた2

治療が終わったあとに「なんだか老けた気がする…」と違和感を覚えることもあるかもしれません。

ですが、そのまま放置するのではなく、早めに対処することで印象を改善できる可能性があります。

ここでは、矯正後に老けたと感じたときにできる対応策を3つ見ていきましょう。

①歯科医師に相談する

矯正後に「老けたかも」と感じたら、まずは担当の歯科医師に違和感を伝えてみましょう。

治療計画通りに歯が動いているか、噛み合わせに問題がないかなど、客観的な視点で確認してもらうことが大切です。

もし改善の余地がある場合は、リテーナー(保定装置)の調整や補綴治療、追加矯正による微調整など、対応してもらえることもあります。

一人で抱え込まず、まずは「違和感がある」と感じた時点で相談することが、安心につながります。

②表情筋トレーニングを行う

繰り返しになりますが、矯正後に顔の印象が変わったと感じる場合、表情筋の衰えが関係している可能性があります。

とくに、口元や頬まわりの筋肉は日常的に使わないとすぐにハリが失われてしまうケースも。

そこでおすすめなのが、簡単な表情筋トレーニングです。

たとえば以下のようなエクササイズは、毎日数分でも続けることで、顔の印象が引き締まってきます。

  • 「あ・い・う・え・お」を大げさに発音する

  • 口角を上げたまま10秒キープする

  • 頬を膨らませてゆっくり吐く動作を繰り返す

筋肉を動かすことで血流もよくなり、顔色やハリの改善にも効果的です。

③セカンドオピニオンを検討する

違和感を相談しても納得できる説明が得られなかったり、「このままで本当に大丈夫?」と不安が続くようなら、セカンドオピニオンの活用もひとつの選択肢です。

別の歯科医師に見てもらうことで、今の状態や仕上がりに対する新たな視点が得られることもあります。

再治療や微調整が必要かどうかを、第三者的に判断してもらうのは、安心材料になるでしょう。

自分の感覚を無視せず、「ちょっと違うかも」と思ったら、一度別のクリニックで相談してみるのもおすすめです。

歯列矯正と老け顔に関するよくある質問

歯列矯正と老け顔に関するよくある質問

ここからは、以下の歯列矯正と老け顔に関する質問についてご紹介します。

ほうれい線は濃くなりますか?

歯列矯正を行うと、ほうれい線の見た目が変わることがあり、歯並びの状態によっては、濃くなったと感じることがあります。

たとえば出っ歯で前に突出していた歯が、歯列矯正で内側に引っ込むことで、出っ歯で盛り上がっていた皮膚がゆるみ、ほうれい線が濃くなることも。

特に抜歯が必要な歯列矯正の場合、抜歯によって大きく歯を動かすためほうれい線が目立つことがあります。

顔の印象は変化しやすいですか?

歯列矯正で顔の印象が変わりやすいかは、もともとの歯並びの状態によります。

軽度な歯並びの乱れの場合は、歯の移動量も少ないぶん顔の変化も小さい傾向も。

ただし上顎前突や下顎前突などの、骨格に問題がある歯並びを矯正した場合は、治療後に顎の形(特に横顔)の印象が変化するでしょう。

横顔の印象(Eライン)についてくわしく知りたい方は、以下の記事をご覧くださいね。

あわせて読みたい

Eラインとは?確かめ方から横顔美人になる方法まで解説

抜歯を行わない方がよいですか?

例えば、もともと出っ歯で、キレイに歯が並ぶスペースがない場合は、抜歯矯正が良いでしょう。

全然歯が並ぶスペースがないのに無理やり非抜歯矯正を行うと、歯がキレイに並ばずに出っ歯が解消されないことがあります。

ただしこれも歯並びの状態によるので、矯正で抜歯をする理由についてくわしく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。

あわせて読みたい

矯正に抜歯が必要な理由は?4本抜くのはもったいない?後悔しない判断軸を解説

顔のエクササイズ・マッサージなどは必要ですか?

矯正中や矯正後に表情筋があまり使われなくなると、筋力の低下や血行不良によって顔のたるみや老け見えにつながることがあります。

そのため、表情筋を鍛える簡単なエクササイズや、顔まわりのマッサージを取り入れることはとても効果的です。

とくに「口角をしっかり上げる」「頬を膨らませてキープする」などの動きは、頬のハリやフェイスラインの引き締めに役立ちます。

毎日のちょっとした習慣が、矯正後の印象を大きく左右することもあるので、継続してケアを行うのがおすすめです。

以下の記事で歯列矯正でブサイクになったと感じたときの、エクササイズについては、以下の記事を参考にしてくださいね。

あわせて読みたい

「歯列矯正でブサイクになったって本当?」原因や対処法を解説

その他のトラブルについては以下をご参照ください。

あわせて読みたい

歯列矯正の失敗事例7選と原因│失敗しないための対策を解説

歯列矯正で失敗して老け顔になるか心配な方は歯科医師に必ず相談を

「歯列矯正で失敗して老け顔になったらいやだ‥」と心配な方は、矯正を始める前のカウンセリング時に必ず相談しておきましょう。

特に歯を大きく動かすのであれば、顔の印象の変化は大きいです。必ず歯科医師とゴールについて相談し、矯正を進めていきましょう。

Oh my teehでは、「口腔内検診・レントゲン撮影・3D歯型スキャン」などの精密検査が無料で受けられます。

抜歯が必要な症例にもかかわらず、無理に非抜歯のマウスピース矯正をすすめることはありません。

「歯列矯正で老け顔になったらどうしよう」などのお悩みも、お気軽にご相談くださいね。

歯列矯正 失敗 老け顔 CTA2

矯正についてもっと知る

ドクター所属学会(一部)

矯正歯科治療にともなうリスクについて