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最終更新日:2025年7月31日

部分矯正で前歯のねじれは治療できる?できる例・できない例や費用を詳しく解説

マウスピース矯正

「前歯がねじれていて目立つのが気になる…」
「できるだけ短期間・低コストで整えたい」

そんなお悩みをお持ちの方に検討されているのが「部分矯正」です。

中でも、前歯のねじれ(捻転歯)は軽度であれば部分矯正で整えられるケースもありますが、症例によっては全体矯正が必要になる場合もあります。

本記事では、部分矯正で前歯のねじれは治せるのか?という疑問に対し、治療方法や費用相場までわかりやすく解説します。

注意すべきポイントや治療が難しいケースについても詳しく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

そもそも前歯のねじれ(捻転歯)が起こる原因は?

前歯だけの部分矯正とは?治せる歯並びとメリット・デメリットを解説

前歯がねじれてしまう原因は、歯並びのスペース不足や癖、遺伝的な影響などさまざまです。

ここからは、前歯のねじれ(捻転歯)が起こる原因について解説します。

歯の大きさや骨格の遺伝

個人差はありますが、歯の大きさやあごの骨格といった要素は遺伝の影響を強く受けるといわれています。

例えば、あごが小さい状態で歯が大きいと、歯がきれいに並ぶスペースが不足し、前歯のねじれや重なりが起こりやすくなります。

また、両親や祖父母など近しい家族に前歯のねじれがある場合、同じような傾向が子どもに見られることも少なくありません。

歯が並ぶスペース不足

あごの大きさに対して歯が大きすぎると、歯が並ぶための十分なスペースが確保できず、生えてくる位置がずれて前歯がねじれたり、重なり合ったりするように生えることがあります。

また、大人になってから前歯にねじれが生じてきた場合は、親知らずの影響も考えられます。

親知らずが奥で横向きに生えていたり、前方の歯を押し出すように成長したりすると、その圧力で前歯にゆがみやねじれが生じることがあります。

指しゃぶりや舌癖などの悪習癖

乳幼児期の指しゃぶりや、舌の使い方に関する癖(舌癖)も、前歯のねじれの原因になることがあります。

指しゃぶりを長期間続けていると、常に指が前歯を押す状態になり、歯に余計な力が加わります。

その結果、本来はまっすぐ生えてくるはずの歯がねじれたり前方に傾いたりしてしまうのです。

また、舌の位置にも注意が必要です。

舌は通常、上あごの「スポット」と呼ばれる位置に収まっているのが理想ですが、舌が前歯の裏側に常に触れていたり、上下の歯の間に押し出す癖があったりすると、前歯に圧力がかかって徐々に歯並びを乱してしまいます。

このような悪習慣は、成長とともに改善できることが多いですが、放置すると歯列に影響を与えることがあります。

過剰歯

過剰歯とは、本来の本数よりも多く歯が生えてくる状態を指します。

通常、成人の永久歯は上下合わせて28本(親知らずを含めれば最大32本)ですが、まれに余分な歯が形成されることがあります。

このような過剰歯が前歯の周辺にできると、ほかの歯がきれいに並ぶスペースを圧迫し、前歯がねじれて生える原因になるのです。

また、本来抜けるはずの乳歯が抜けずに残ってしまうケースでも、永久歯の生える位置がずれたり、ねじれを伴って生えてくることにつながります。

前歯のねじれは部分矯正で治療可能!ただし例外あり

前歯のねじれは、多くの場合、部分矯正で改善することができます。

特に、ねじれの程度が軽く、噛み合わせに大きな問題がないケースでは、比較的短期間・低コストで整えられることが多いです。

たとえば、前歯1〜2本だけが軽くねじれている、歯の移動距離が小さいといった症例は部分矯正で対応できる可能性が高いでしょう。

一方で、すべての症例が部分矯正で治療できるわけではありません。

たとえば、歯のサイズが非常に小さい場合や、歯を大きく回転させる必要があるケース、噛み合わせ全体に問題があるケースでは、部分的な矯正によるコントロールでは対応が難しくなることもあります。

ご自身が部分矯正で治療できるかどうかを知るには、歯科医師による精密な診断が欠かせません。

Oh my teethでは、3Dスキャナーを使った無料診断を実施しており、マウスピース矯正での治療が可能かどうかを事前に確認できます。

診断は約30分で完了し、予約もオンラインから1分で可能なので、気になる方はお気軽にご相談ください。

前歯のねじれ、部分矯正で治る?(部分矯正 前歯 ねじれ CTA①)

部分矯正で前歯のねじれを治す方法

部分矯正で前歯のねじれを治す方法

部分矯正で前歯のねじれを治すには、歯を並べるスペースを確保してから、ワイヤーもしくはマウスピースを用いて、矯正を進めていきます。

ここからは、部分矯正で前歯のねじれを治す方法を詳しく見ていきましょう。

IPRで歯を並べるスペースを作る

部分矯正で前歯のねじれを整えるには、歯が動くためのスペースを確保することが重要です。

その方法のひとつが「IPR(アイピーアール)」と呼ばれる処置です。

IPRとは、歯と歯の間のエナメル質をごくわずかに削って隙間をつくることで、歯が無理なく動けるスペースを確保する技術です。「ディスキング」とも呼ばれています。

削る量は非常に少なく、1か所あたり最大でも0.5mm程度で、歯の健康に支障をきたさない範囲で行われます。

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ワイヤー矯正を行う

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使って歯を動かす矯正方法です。

部分矯正では、ねじれた前歯とその周辺の歯にだけ装置をつけて、必要な部分だけを整えていきます。

装置は固定式で、常に一定の力をかけられるため、ねじれの角度が大きい歯もしっかり動かせるのが特徴です。

細かい位置の調整にも向いており、前歯のねじれをピンポイントで治したい場合に適しています。

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マウスピース矯正を行う

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かす矯正方法です。

見た目が目立ちにくく、金属を使用しないため、金属アレルギーのある方でも安心して使用できます。

また、装置は取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすく、普段の生活に大きな支障が出にくいのがメリットです。

ただし、1日20時間以上の装着が必要で、使用時間が足りないと予定通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、マウスピースを作り直す必要が出てくることもあります。

加えて、ねじれの程度が強い場合や、歯の形状によってはマウスピースでは対応できないケースもあるため、まずは専門医の判断を仰ぐことをおすすめします。

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部分矯正が終わったら保定装置(リテーナー)を装着する

リテーナーを装着する期間

部分矯正で歯並びを整えたあとは、整えた位置をキープするために保定装置(リテーナー)の装着が必要です。

歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、保定を行わないと「後戻り」が起こる可能性があります。

リテーナーを正しく使うことで、きれいな歯並びを長く維持できます。

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部分矯正で前歯のねじれを治す費用や期間の目安

部分矯正にかかる費用や治療期間は、選択する治療方法や歯並びの状態によって異なります。

以下は、主な治療法ごとの一般的な目安です。(あくまで目安であり、実際の費用は症例や歯を動かす本数・範囲によって変わることがあります。)

矯正方法

費用の目安

治療期間の目安

表側矯正

30万〜60万円

2ヶ月〜1年程度

裏側矯正

40万〜70万円

5ヶ月〜1年程度

マウスピース矯正

10万〜40万円

2ヶ月〜1年程度

たとえば、過去に矯正を受けた歯が少し戻ってしまった「後戻り」への再治療など、軽度なケースであれば10万円前後で済むこともあります。

一方で、ねじれの程度が強く、複数本の歯にわたって整える必要がある場合は、30万〜70万円ほどかかることもあります。

ご自身の歯並びではどの程度の治療が必要か、まずは歯科医師によるカウンセリングや診断を受けることが大切です。

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前歯のねじれが及ぼす影響3選

前歯のねじれが及ぼす影響

前歯のねじれは、見た目の問題だけでなく、お口の健康や他の歯への影響にもつながる可能性があります。

ここでは、前歯のねじれによって起こりうる主な影響について見ていきましょう。

①見た目が気になって思いっきり笑えない

前歯は人の目に触れやすいため、ねじれがあると歯並びの乱れが目立ちやすくなります。

たとえ小さなねじれでも、写真を撮るときや人と話すときに「口元が気になる」と感じる方は多く、自然と笑顔が減ってしまうこともあるでしょう。

実際に、前歯の見た目を気にして、笑うときに手で口元を隠したり、人前で話すのをためらうようになったりするケースも少なくありません。

こうしたコンプレックスが長引くと、人とのコミュニケーションに影響する可能性もあります。

②虫歯や歯周病のリスクが高まる

前歯がねじれていると、歯と歯のすき間や重なりができやすく、歯ブラシが届きにくくなります。

その結果、汚れや歯垢が残りやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる原因になります。

③ほかの歯に負担がかかる

前歯がねじれていると、かみ合わせのバランスが乱れやすくなります。

その結果、前歯でうまく噛み切れず、奥歯に力が集中することで過剰な負担がかかることがあります。

さらにこうした状態が続くと、奥歯のすり減りや歯ぐきへの負担、食いしばり・歯ぎしりなどの原因になることもあります。

部分矯正・前歯のねじれに関するよくある質問

最後に、部分矯正や前歯のねじれに関する質問に回答していきます。

ねじれた前歯を自力で動かせませんか?

ねじれた前歯を、自分の力で元の位置に戻すことはできません。

歯はあごの骨にしっかりと埋まっており、動かすには時間をかけて、適切な力を加える必要があります。

仮に、無理に押したり引っ張ったりすると、歯ぐきや歯のまわりの骨に負担がかかって炎症を起こしたり、歯が抜けやすくなったりするリスクもあるため、絶対に自己流で動かそうとしないようにしましょう。

90度に大きくねじれた前歯を部分矯正で治療できますか?

前歯が90度近くねじれているようなケースでは、部分矯正だけでの対応が難しいことがあります。

なぜなら、歯並びの乱れが大きい場合や、歯を動かすスペースが十分にない場合は、歯を大きく移動させる必要があり、全体矯正が必要になることが多いからです。

部分矯正で対応できるのか、全体矯正が必要なのかを正確に判断したい場合は、歯科医師による判断を仰ぐことをおすすめします。

自身の前歯のねじれが部分矯正で治療できるか相談してみよう

部分矯正は全体矯正と比較して費用は安価ですが、矯正方法や装置の素材・歯科クリニックによっても相場は変わります。

そして自身の前歯のねじれが部分矯正で治療できるかは、詳しく検査をしないとわかりません。

「まずは部分矯正で対応できるかだけでも知りたい」 という場合は、ぜひマウスピース矯正 Oh my teethへお越しください。

Oh my teethでは、上下前歯の部分矯正ができるか、無料カウンセリングを実施しています。

しかも、診断後は原則クリニックへの来院は不要なので、忙しい方でも続けやすいのが魅力です。

まずは気軽に相談してみてください。

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