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マウスピース矯正
最終更新日:2026年4月29日

マウスピース矯正は危険?4つの理由と失敗を防ぐ具体的な対策を紹介!

マウスピース矯正 危険
この記事のまとめ
  • マウスピース矯正が危険なのではなく、無理にマウスピース治療をすることや、リスクの確認不足が危険。
  • 事前に精密検査は必須。ただし、精密検査の費用は通常3万円ほど。
  • 治療を始める前にお金をかけたくないなら、無料診断がおすすめ。
「マウスピース矯正は危険」といった声を見て、不安になっていませんか?

結論から言うと、マウスピース矯正そのものが特別に危険な治療というわけではありません。問題なのは、適応外の症例を無理に行うことや、事前の説明・確認が不十分なまま治療を進めてしまうケースです。

この記事では、マウスピース矯正が「危険」と言われる理由を具体的に解説し、それぞれのリスクを防ぐための対策までわかりやすく紹介します。マウスピース矯正治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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歯科医師

本多宣陽

福岡歯科大学卒業後、九州大学附属病院で研修医を経て、開業医のもと矯正歯科治療を専門に学び数多くの症例に携わる。KOGA ORTHODONTIC PROGRAM -Advance-研修終了。日本矯正歯科学会会員。

マウスピース矯正は本当に危険?

結論から言えば、マウスピース矯正そのものが特別に危険な治療というわけではありません 。問題になるのは、次のようなケースです。
問題になるケース
  • マウスピース矯正では難しい症例を無理に治療してしまう
  • 精密検査やカウンセリングでの確認が不十分なまま始めてしまう
  • 装着時間や口腔ケアなどの自己管理ができていない
つまり、「治療法が危険」なのではなく、「適切な計画や管理ができていないこと」がリスクにつながるということです。

マウスピース矯正が「危険」と言われる4つの理由と対策

マウスピース矯正が「危険」と言われる背景には、いくつかの理由があります。ただし、その多くは事前の確認や適切な対策によって防げるものです。

ここでは代表的なリスクと、その対処法をわかりやすく解説します。

①見た目が整っても噛み合わせがズレることがある

適応外の症例を無理にマウスピース矯正で治療した場合、見た目は整っても噛み合わせに違和感が残ることがあります。

特に、奥歯を含めた大きな移動が必要なケースや、骨格的なズレがある場合は注意が必要です。

前歯の見た目だけを基準に治療方法を選んでしまうと、機能面まで十分に改善できない可能性があります。

対策:精密検査で「マウスピース矯正が可能な歯並びか」を確認する

こうしたリスクを防ぐためには、治療前に精密検査を受け、自分の歯並びがマウスピース矯正に適しているかどうかを確認することが重要です。
レントゲンや歯型の分析を通して、歯の移動量や噛み合わせの状態を把握したうえで治療方針を決めます。

可能であれば、1つのクリニックだけでなく、複数のクリニックで診断を受けましょう。治療方針や説明内容を比較することで、より納得したうえで判断できます。

とはいえ、この精密検査は通常1回3万円ほどの費用がかかります(※)。治療を決める前に大きな出費をするのは避けたいですよね。
そこでおすすめなのが、Oh my teethの無料診断です。精密検査やカウンセリングを無料で受けられるので、比較検討の判断材料にしたいという方は、ぜひ一度お気軽にお越しください。
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②歯肉退縮・歯根吸収が起こるリスクがある

歯を動かす矯正治療では、歯ぐきが下がる「歯肉退縮」や、歯の根が短くなる「歯根吸収」が起こる可能性があります。
これはマウスピース矯正に限らず、ワイヤー矯正でも起こり得るリスクです。
歯肉退縮とはtoggle-arrow
歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してしまう状態のこと
歯が長く見えて老けた印象になったり、歯の根っこが露出して冷たいものや風がしみる「知覚過敏」の原因になったりします。
歯根吸収とはtoggle-arrow
歯根とは、歯をあごの骨に固定する役割を持っている、歯の根っこの部分です。
歯根吸収はこの歯の根が短くなってしまう現象で、進行すると歯のぐらつきにつながる場合があります。
こうしたリスクは、もともとの歯ぐきや骨の状態、歯にかかる力の強さなどが関係しています。

対策:治療前のカウンセリングで口内環境について説明を受ける

治療を始める前に、歯ぐきや骨の状態について十分な説明を受けることが重要です。

歯周病がある場合は、先に治療を行うなど段階を踏んで進めることでリスクを抑えられます。

また、治療中も定期的なチェックを受け、違和感やぐらつきを感じた場合は早めに相談することが大切です。事前の確認と継続的な管理が、安全な矯正治療につながります。

③虫歯や歯周病になってしまうことがある

マウスピース矯正で注意したいのは、口腔ケアが不十分なまま装着を続けてしまうことです。

マウスピースは歯を覆う構造のため、汚れが残った状態で装着すると、内部が細菌の繁殖しやすい環境になります。その状態が続くと、虫歯や歯周病につながる可能性が高いです。

ただし、マウスピース矯正が特別に虫歯になりやすい治療というわけではありません。取り外しができるため、ワイヤー矯正と比べると歯磨きはしやすい方法です。

大切なのは、装着時間が長い分、食後の歯磨きやマウスピースの洗浄を丁寧に行うこと。基本的なケアを習慣にすれば、過度に不安を感じる必要はありません。

対策:ケア用品を常に持っておく

外出先でもケアができる環境を整えておくことが大切です。携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュを持ち歩くことで、食後すぐに対応しやすくなります。

実際に治療を経験した方からも、次のような声があります。
真由美さんアイコン
歯科矯正ブログ編集チーム
木村真由美
外食時、歯磨きまで時間が取れない場面では、マウスウォッシュで対応することが多かったです。マウスウォッシュは常に携帯していました
yuki kobayashi
歯科矯正ブログ編集チーム
Yuki Kobayashi
マウスピース矯正中は、歯ブラシセットを常にカバンに入れて持ち歩いていました
矯正をきっかけに定期的に歯石取りへ通うようになり、歯間ブラシを使う習慣も自然と身につきました。

④後戻りしてしまう可能性がある

矯正治療では、歯を動かしたあとに元の位置へ戻ろうとする「後戻り」が起こる可能性があります。
これはマウスピース矯正に限った話ではなく、ワイヤー矯正を含め、すべての矯正治療に共通するリスクです。

特に、歯を動かした直後は骨や歯ぐきがまだ安定していないため、何も装着しない状態が続くと、歯並びが徐々に変化してしまうことがあります。

対策:保定期間も1日20時間マウスピースを装着する

治療終了後は、リテーナー(保定装置)を一定期間装着する必要があります。多くの場合、保定初期は1日20時間程度の装着が推奨されることが多いです。

装着時間を守ることで、動かした歯を安定させ、後戻りのリスクを抑えることができます。

指示された保定期間をきちんと守ることが、きれいな歯並びを維持するポイントです。
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マウスピース矯正は危険?に関するよくある質問

ここからは、マウスピース矯正は危険?という疑問に関連するよくある悩みや不安に回答していきます。

マウスピース矯正で歯根吸収(歯の根が短くなる)は起きますか?

歯根吸収とは、矯正の力によって歯の根が少しずつ短くなる現象です。ワイヤー矯正でも起こるリスクですが、マウスピース矯正の方がリスクは低いとされています。

複数の研究をまとめた調査(Zhang et al., 2019)¹によると、歯根吸収が起きた割合はマウスピース矯正で約56%、ワイヤー矯正で約82%と、ワイヤー矯正の方が高い結果が出ています。

これは、マウスピースが歯にかける力が「断続的」であるのに対し、ワイヤーは「常に力がかかり続ける」ため、歯の根へのダメージが蓄積されやすいからだと考えられています。

ただし、マウスピース矯正でも歯根吸収がゼロになるわけではありません。特に上の前歯は影響を受けやすいという報告もあるため(Palone et al., 2020)²、定期的にレントゲンで確認しながら治療を進めることが大切です。
出典
¹ Zhang M, et al. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics , 2019. PubMed 31323701
² Palone M, et al. European Journal of Orthodontics , 2020. PubMed 32077935
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歯科医師
本多宣陽
マウスピースでも歯根吸収は起きます 。ワイヤーよりは歯根にダイレクトに力をかけにくいので「リスクは少ない」とは言われています。

マウスピース矯正は全員に使えますか?向いていないケースはありますか?

重度の叢生(ガタガタ)・骨格的なズレ・重度の開咬など、複雑なケースはマウスピースのみでは対応が難しく、ワイヤー矯正や外科手術が必要になることがあります。
自分のケースに対応できるか、必ず矯正専門医に診断してもらうことが重要です。
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歯科医師
本多宣陽
マウスピースにも得意不得意な歯の移動があります。歯根を大きく動かす必要があるものや、上記の記載にあるような症例は、マウスピース矯正でない方がよいでしょう。

装着時間を守らないとどうなりますか?

1日20〜22時間の装着が必要とされており、守らないと歯が計画通りに動かず、治療期間が延びたり、追加のアライナー作製が必要になります
最悪の場合、治療をやり直すことになるため、装着時間の厳守が最も重要なルールです。
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歯科医師
本多宣陽
装着時間を守らなければ、最悪の場合、歯髄炎や歯髄壊死が起きることもあります。
歯髄炎:歯の神経が炎症を起こして痛んでいる状態
歯髄壊死:歯の神経が死んで機能しなくなった状態

マウスピース矯正で後戻りしやすいって本当ですか?

矯正後に「リテーナー(保定装置)」をしっかり使用しないと、どちらの方法でも後戻りします
指示通りにリテーナーを使い続けることが最大の予防策です。

対策ができれば危険じゃない!まずはカウンセリングを受けてみよう

ここまで見てきたように、マウスピース矯正が「危険」と言われる背景には理由があります。ただし、その多くは事前の確認や適切な管理によって防げるものです。

大切なのは、自分の歯並びがマウスピース矯正に向いているかどうかを正しく判断し、リスクについて十分な説明を受けたうえで治療を始めることです。

不安がある場合は、まずはカウンセリングを受けてみましょう。
精密検査を通して現在の歯の状態を確認し、納得できる治療方法を選ぶことが、後悔しない矯正につながります。
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