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最終更新日:2025年8月6日

ガチャ歯とは?放置するリスクや矯正方法を解説

ガチャ歯とは?矯正で歯並びのガタガタを治す方法や症例

「歯並びが気になって人前で笑えない」「いつも歯磨きしにくい」など、歯並びのガチャガチャが気になっていませんか?

ガチャ歯は叢生(そうせい)とも呼ばれ、遺伝や習慣などの原因から起こります。

放置すると見た目や身体的に影響も出るため、矯正治療などで改善が必要です。

そこで本記事では、ガチャ歯の原因やリスク、治療方法や費用などをご紹介します。ガチャ歯をコンプレックスに感じている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

ガチャ歯とは?

ガチャ歯とは?

ガチャ歯とは、「歯が重なり合って生えている」「歯が斜めに生えている」状態で、見た目がガタガタになる歯並びのことを指します。

正式名称は「叢生(そうせい)」や「乱ぐい歯」と呼ばれており、八重歯もガチャ歯に分類されます。

口を開いたときに目立ちやすいため、見た目へのコンプレックスを抱くことが多いです。

また、歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高い傾向にあります。

ガチャ歯になる原因

ガチャ歯になる原因は、大きく「先天的要因」と「後天的要因」の2つに分けられます。

顎の大きさや歯の数といった生まれつきの特徴に加え、指しゃぶりや口呼吸などの生活習慣も、歯並びの乱れに深く関わっています。

ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

①先天的要因

生まれつきの骨格や歯の大きさ・数などが影響して、ガチャ歯になることがあります。

代表的なものは以下の通りです。

  • 顎が小さい:歯がきれいに並ぶためのスペースが不足し、歯が重なって生える

  • 歯が大きい:顎に対して歯が大きすぎると、歯列から押し出されてしまい、ガチャ歯の原因になる

  • 歯の本数が多い(過剰歯):本来よりも多く歯が生えてくると、スペースが足りなくなり歯並びが乱れる

これらの要因は遺伝の影響を受けることもあります。ただし、家族にガチャ歯の人がいても、必ずしも同じようになるとは限りません。

とはいえ、遺伝的に歯並びが乱れやすい傾向がある場合は、成長過程での歯の生え方や顎の発達に気を配ることで、早めの対応がしやすくなります。

②後天的要因

成長過程や生活習慣など、後天的な影響でガチャ歯になることもあります。具体的には次のようなものが挙げられます。

  • 乳歯が虫歯などで早く抜けてしまった:乳歯の早期喪失によってできたすき間に周囲の歯が傾き、永久歯が正しく生えるスペースがなくなる

  • 指しゃぶりや爪を噛む癖:長期間にわたってこれらの癖があると、歯並びや顎の発達に影響を与える

  • 鼻づまりなどによる口呼吸:口呼吸が習慣化すると、舌の位置や口周りの筋肉のバランスが乱れ、顎の成長が妨げられる

  • 顎の発達不足:硬いものを噛む機会が少ない食生活や、筋肉の未発達などにより、顎の成長が不十分になると歯が並ぶスペースが足りなくなる

このような後天的な要因は、子どものうちに対策を講じることで予防できる場合もあります。

気になる癖や生活習慣がある場合は、早めに専門家に相談すると安心です。

ガチャ歯を放置するリスクは?

ガチャ歯を放置するリスク

ガチャ歯は見た目と機能性に影響を与えます。ここから、ガチャ歯を放置すると将来的に起こり得るリスクを6つ紹介します。

見た目にコンプレックスを持ちやすい

ガチャ歯は、歯が不規則に重なって生えているため、笑ったときや話したときに目立ちやすいのが特徴です。

特に、ガチャ歯は見た目の印象として「清潔感がない」「子どもっぽく見える」などと誤解されることもあり、対人関係や自己肯定感に影響するケースもあります。

そのため、人前で話す仕事や接客業をしている方の中には、「自信を持って笑いたい」「第一印象を良くしたい」という思いから矯正を検討する方も多いです。

虫歯・歯周病になりやすい

ガチャ歯は、歯の位置が不規則で密集しているため、虫歯や歯周病の発症リスクの高い口腔環境をつくりやすくなります。

歯と歯の間にすき間がなかったり、歯列のアーチから飛び出した歯があると、歯並びの乱れによって歯ブラシが届きにくくなって、食べかすやプラーク(歯垢)の停滞ゾーンが生まれやすくなるのです。

さらに、噛み合わせが不安定になって一部の歯に過剰な力がかかると、すでに炎症が起きている歯周組織に負担をかけ、歯周病を進行させる要因になることもあります。

つまりガチャ歯は、単に「磨きにくい」だけでなく、口腔内の衛生管理や咬合バランスにも悪影響を与える状態であり、長期的には歯の健康を損なうリスクが高いといえます。

口内炎ができやすい

ガチャ歯があると、口内炎が繰り返しできやすくなります。

なぜなら、ガチャ歯は歯が不規則に並んでいるため、飛び出した歯が粘膜に当たったり、噛み合わせがズレることで口の中を傷つけやすくなるからです。

特に頬や唇の内側など、歯の角があたる部分に慢性的な摩擦や刺激が加わると、小さな傷ができ、そこから口内炎が生じやすくなります。

また、傷口に歯垢や食べかすが溜まりやすい状態が続くことで、炎症が治りにくくなり、痛みや不快感が長引くこともあります。

このように、ガチャ歯は口腔内の粘膜に慢性的なダメージを与えやすく、結果として口内炎のリスクを高める原因となります。

不明瞭な発音になりやすい

ガチャ歯があると、発音が不明瞭になりやすくなります。

これは、歯並びが乱れていることで舌の動きや空気の流れが妨げられ、音が正しく出しづらくなるためです。

特に前歯にガチャ歯がある場合、「サ行」や「タ行」など、舌と歯の位置関係が重要な音の発音に支障が出ることがあります。

また、歯と歯のすき間が広い場合は、息が漏れてしまい、「スースー」した話し方になることもあります。

このように、ガチャ歯によって舌の可動域や発声時のバランスが崩れると、発音が不自然になり、聞き取りづらい話し方になる可能性があるのです。

胃腸への負担が増える

ガチャ歯を放置していると、胃腸に余計な負担がかかりやすくなります。

本来、食べ物は前歯で噛み切り、奥歯ですり潰すことで細かく砕かれ、消化しやすい状態で胃に送られるのが理想的な流れです。

しかし、ガチャ歯によって噛み合わせが乱れていると、しっかり咀嚼(そしゃく)できずに大きなまま飲み込んでしまうことが増えます。

すると、胃や腸が未消化の食べ物を処理するためにより多くのエネルギーを使い、消化器官への負担が大きくなるのです。

このように、ガチャ歯が原因で咀嚼が不十分になると、食事のたびに消化器官に負担がかかる状態が慢性化し、胃腸の不調につながるおそれがあります。

顔や身体に歪みが生じやすい

ガチャ歯を放置していると、顔や身体のバランスに歪みが生じる可能性があります。

これは、歯並びが悪いと噛み合わせが安定せず、無意識に片側ばかりで噛んでしまいやすくなるからです。

その結果、片方の顎や筋肉にばかり負担がかかり、顔の左右差やエラの張りが目立ちやすくなります。

さらに、咬筋や側頭筋の緊張は首・肩・背中の筋肉にも連動しているため、噛み合わせの乱れが姿勢や身体全体の筋肉バランスにも影響することがあります。

このように、ガチャ歯は単なる口元の問題にとどまらず、顔の左右差や肩こり・頭痛・身体の歪みなど、全身に影響を及ぼす可能性があるのです。

ガチャ歯の矯正方法

ガチャ歯を治す3つの方法

ガチャ歯を改善するための矯正方法にはいくつか種類があり、歯並びの状態や希望に応じて治療法を選ぶことができます。

ここでは、代表的な3つの矯正方法について、それぞれの特徴と適しているケースをご紹介します。

ワイヤー矯正:中度~重度まで複雑な症例に対応

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取りつけ、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく治療法です。

ガチャ歯を含む複雑な歯並びの矯正にも広く対応できることから、中度〜重度の叢生(そうせい)や抜歯が必要な症例でも適応されることが多いです。

前歯だけのガチャ歯の場合も、部分矯正で柔軟に対応できるため、治療の自由度が高い点も魅力です。

ただし、見た目が気になる方には、装置が目立ちにくい「裏側矯正」や、透明な装置を使ったタイプなど、見た目に配慮した方法も選べます。

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マウスピース矯正:軽度~中度におすすめ

マウスピース矯正は、透明のマウスピース型装置を使って歯を段階的に動かしていく治療法です。

目立ちにくく、取り外しが可能なため、見た目や日常生活の快適さを重視する方に人気があります。

比較的軽度〜中度のガチャ歯に適しており、歯を大きく動かす必要がない症例では効果的です。

ただし、毎日一定時間以上の装着が必要なため、装着時間を守れない場合は十分な効果が得られにくいことに注意が必要です。

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セラミック治療(補綴治療の一種)

セラミック治療は、歯の表面を削ってセラミックの被せ物(クラウンやラミネートベニア)を装着し、見た目を整える補綴(ほてつ)治療です。

「矯正」とは異なり、歯を実際に動かすのではなく、形や位置を人工物でカバーする方法になります。

短期間で仕上がるメリットがある一方で、健康な歯を削る必要があることや、噛み合わせの根本的な改善は難しい点には注意が必要です。

そのため、審美的な改善を目的とした軽度のガチャ歯に対して検討されることが多く、適応は限定されます。

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ガチャ歯をマウスピース矯正で治した例

ここからは、Oh my teethのマウスピース矯正でガチャ歯を治療した例を実際の写真と一緒に解説していきます。

症例①ガチャ歯(ガタガタ歯並び):33万円/4ヶ月

ガタガタBasic

この症例は、上下の前歯が重なり合って並ぶ「ガチャ歯(叢生)」の症例です。

特に、下の前歯の重なりと歯列の乱れが目立っていました。

施術では、非抜歯・部分矯正にマウスピース矯正と研磨処置(IPR)を組み合わせ、歯の並びを整えました。

その結果、4ヶ月間・総額33万円で、前歯のガタつきが改善され、歯列全体がなめらかに整いました。

症例②ガチャ歯(ガタガタ歯並び):33万円/4ヶ月

乱ぐい歯症例写真データ(4ヶ月)

この症例は、下の前歯のガタガタが目立つ「ガチャ歯(叢生)」の症例です。

特に、前歯の数本が重なって生えており、歯列全体に大きな乱れがありました。

施術では、非抜歯・部分矯正・研磨処置(IPR)を行い、限られたスペース内で前歯の並びを整えました。

その結果、4ヶ月間・33万円の治療で、乱れのあった下の前歯がきれいに並び、自然な歯列へと改善されました。

症例③重度のガチャ歯(八重歯):66万円/8ヶ月

八重歯Pro

この症例は、上下ともに歯並びの乱れが強く、特に上の前歯の「重度の八重歯(叢生)」が目立っていた症例です。

前歯が大きくねじれ、左右にずれて重なっており、見た目にも大きな影響を及ぼしていました。

施術では、非抜歯・全体矯正・研磨処置(IPR)を併用し、歯の重なりを解消。

その結果、治療期間8ヶ月・総額66万円で、整った歯列とスムーズな噛み合わせを実現しました。

【Q&A】ガチャ歯に関するよくある質問

【Q&A】ガチャ歯に関するよくある質問

ここでは、ガチャ歯(歯並びの乱れ)に関して多くの方が気になる疑問について、わかりやすくお答えしていきます。

ガチャ歯は口臭の原因になりますか?

ガチャ歯は口臭の原因になることがあります。

歯並びがガタガタしていると、歯と歯のすき間や重なりが多くなり、通常の歯磨きでは汚れが取りきれない部分が生じやすくなります。

そこに食べかすやプラーク(歯垢)が溜まると、細菌が繁殖して口臭の原因になります。

また、歯並びの乱れは歯周病や虫歯のリスクも高めるため、それらの疾患が進行することでさらに強い口臭を招く可能性もあります。

もし「しっかり歯磨きしているのに口臭が気になる…」という場合は、歯並びが原因となっていることもあるため、歯科医院で一度相談してみると良いでしょう。

歯のガチャガチャを治した芸能人はいる?

歯のガチャガチャを治した芸能人は多く、アイドルや芸人さんなどが挙げられます。

歯列矯正について公表している芸能人については、以下の記事を参考にしてください。

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【2025年】芸能人は歯が命!人気芸能人の歯科矯正ビフォーアフター

ガチャ歯はかわいいから矯正はいらない?

「ガチャ歯は個性があってかわいい」という意見もありますが、見た目だけで矯正の必要性を判断するのはおすすめできません。

なぜなら、歯並びが乱れていると、見た目の印象に影響するだけでなく、滑舌や消化不良などさまざまなリスクもあるためです。

とくにガチャ歯は、歯が重なったりねじれたりしているケースが多いので、清掃性が悪く、虫歯や歯周病など将来的なトラブルに発展しやすいといえます。

健康面でのデメリットも十分に考慮したうえで判断することが大切です。

ガチャ歯を治す方法が理解できたらクリニックに相談してみよう

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ガチャ歯(ガタガタの歯並び)は見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病、発音・消化機能への悪影響など、健康面でもさまざまなリスクを伴うことがあります。

「見た目は気になるけど、矯正まですべきか迷っている…」という方も少なくないかもしれません。

そんなときは、専門家に一度相談して、自分の歯並びがどの程度のものなのか、どんな治療方法が適しているのかを確認してみるのがおすすめです。

Oh my teethでは、矯正の相談が無料で受けられ、治療の流れや費用についても丁寧に説明してもらえます。

↓予約は以下のボタンから簡単に完了します。

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